生地・糸
綿、麻、絹など、様々な生地で作ることができます。 あまり薄くてペラペラな生地には、接着芯を貼ると良いでしょう。 敢えて接着芯を貼らずに柔らか味を出し、綿の厚めの裏地を使うという方法もあります。
糸は太めの30番を使います。 ミシンでも手縫いでも構いませんが、ミシンの場合は30番の糸が通りやすいよう、 14番くらいの太めの針が良いでしょう。 ミシンでは難易度が高いケースも出てきますが、その時は本文に記述します。
裁断
帽子は、曲線的なデザインが多いため、バイアスは気にしなくても良いでしょう。 チェックやドットなどの柄がある場合は、美しく仕上がる方向を優先します。 ただ、ベレーやキャスケットなど、柔らか味を出したい時などは、 バイアスに裁断した方が良いかもしれません。
ここに載せてあるパターンは、縫い代は含んでませんので、 チャコペンなどでトレースした後、1センチの縫い代を取ってでカットしてください。
パターンについて
帽子のパターンデータ
基本的なパターンをpdfにしてあります。 クラウンとブリムは、色々と組み合わせる事で、ぐっと幅が広がります。 また、生地の色や柄も含めると、可能性は無限大になります。
サイズについて
pdfファイルは、プリンタデバイスの仕様で、若干の大きさのズレが生じるようです。 そこで、サイズのラインをパターンのデータ中に埋め込む方法を採用しました。
データ内に、「S」や「S/2」という記号が書かれた線分が埋め込んであり、 Sはサイズそのまま、S/2はサイズ÷2の意味です。 S/2という線分が書かれたデータは、その線分が、ご自分のサイズの 1/2になるよう、拡大縮小コピーで調整してください。 拡大縮小率の式は、目的サイズ÷線分の長さ×100です。
例:サイズが57cmで、線分(S/2)が20cmだった場合。
拡大縮小率=((サイズ÷2)÷線分)×100
=(57÷2)÷20×100=142.5
四捨五入して、143%となります。
また、グログランリボンとサイズが、一致しないケースもあります。
これは、帽子の横の断面図のリボンの長さが、頭蓋骨の断面図の
該当する長さより少し大きくなる形のために起こるケースです。
グログランリボンの長さは、「R/2」などで表記しました。
サイズを計算する時は、上記計算式でOKですが、
仕上げ時のグログランリボンはRの値で計算してください。
※グログランリボンは「サイズリボン」や「サイズテープ」とも呼ばれます。
円錐展開図の公式
目的のブリムやクラウンのパターンを作るとき、スケッチから 展開図の寸法や角度などを求める必要が出てきます。 この公式は、立体の円錐から扇形の展開図の寸法や角度を求めるための 基本的な物です。オリジナルのパターンを作る時などに、ご利用ください。
著作権
このパターンの著作権は、帽子クリエイター:小林宏が所有します。
個人でご利用になる場合は問題ありませんが、転用、転載する場合は、
著作者小林宏充てに、ご一報ください。→
メールフォームはこちら
尚、ここのパターンを元にして制作した帽子を、展示会や即売会などに
出品する場合などは、問題ありません。
免責事項
サイズについては、多少の誤差が生じるケースが多いです。
パターンのサイズ元を、デバイダーなどで計り、微調整をするよう、お勧めします。
パターンのサイズ元は、生地などの厚みを考慮し、実際のサイズより1センチ程長くしてあります。
また、今後の研究によって、パターンの変更やバージョンアップ、 作り方マニュアルの充実も考えておりますので、ホームページを ご参照ください。→http://unam.hustle.ne.jp/unam/m_manual/
2021年10月08日「こんなの出来ました」という掲示板を閉鎖しました。皆様からの作品を 多くお寄せいただいてましたが、スパム攻撃があまりにも酷いため、やむを得ませんでした。 申し訳ありません。素晴らしい作品をアップして下さった皆様に、感謝致します。
謝辞
毎日文化センターさん、セブンカルチャークラブさんなどで、手作り帽子教室を 催してきました。これまでも、クリエイト意識の高い生徒さん達と接しているうち、 公開したら、もっと帽子作りの楽しさを広げられるのではないか、と感じたので、このページを作りました。 この場をお借りして、お礼申し上げます。